Christian Diorの歴史
1947年、クリスチャン・ディオールは後にニュールックとして知られるコレクションを発表します。
今もなお数々の再解釈と共にブランドの真価を守り続けているこのコレクションは ‘戦争で失われたフランスのモードの復活’ と評価されました。
ニュールック
1946年に創業されたブランドはその後12年間を創業者のディオールがデザイナーとして活躍しますが、1957年に彼は急死してしまいます。
創業者のクリスチャン・ディオール亡き後、ブランドはどうなっていったのでしょうか。
ディオールはデザイナーとしてだけでなく実業家としても才能がありました。

ブランドが10周年を迎える際、後継者となるデザイナーを当時若干21歳だったイブ・サン=ローランに決めていたのです。
その後イブ・サン=ローランは戦争による徴兵のため2年という短い期間でしたが、トラペーズ・ラインというコレクションを残しました。
その後もマルク・ボアン、ジャンフランコ・フェレ、ジョン・ガリアーノ、ラフ・シモンズ、そして現在のデザイナーであるマリア・グラツィア・キウリという稀代のデザイナーたちにより支えられてきました。
今では当たり前のようにクチュールメゾンは香水を手がけ、メイクアップラインを取り扱っていますが、その先駆けとなったのはディオールでした。

また、ブランドにとってコピー品などから身を守ることへの対応としてライセンス事業に取り組み、ファッションを芸術から産業へと導きました。
2001年にはエディ・スリマンによってメンズラインであるディオール・オムが発表されました。
近年、より一層アイコンバッグとして人気を博すレディディオールは、1995年に発表され、ダイアナ元妃が愛用したことでその人気に拍車がかかりました。

シンプルなデザインながら素材や色、大きさも様々でシーズン毎、コレクション毎に様々な種類が発表されていることでも有名です。
クリスチャン・ディオールはエレガンスを多彩なデザイナーによって再解釈され続ける革新的なブランドとしてこれからも不変的な存在感を持ち続けるでしょう。