秋の色、日本の色
「天高く馬肥ゆる秋」
夏の風物詩である入道雲は空の低いところで見られますが、秋を代表するいわし雲は空の高いところに位置するそうです。なるほど、そう言うわけで夏に比べ秋の空が高く見えるのですね。
また夏に比べ空気が澄み渡っていることで空の透明度が高くなることから秋は空の高さを高く感じると言われています。
暦上、立秋を迎えてもしばらくは残暑厳しい日中が続きますが朝晩やふとしたときに体に感じる風は季節が変わることを教えてくれます。
一年の中でも過ごしやすい気候の秋、ハイキング、キャンプ、紅葉狩りなどこの季節を楽しむイベントが盛りだくさんですね。
カフェのテラス席で心地よい風に吹かれながら読書するもよし、
快適な気候のもと自然に囲まれた場所でバーベキューをするもよし、
山や川を散策し美しい木々や花たちから目の保養をもらうもよし、
どんな時でもおしゃれを楽しみたいですよね。日本の秋の伝統色を意識したファッションはいかがですか?
日本では古来より豊かな四季を豊かな心で楽しむ暮らしをしていました。
春夏秋冬、折々で異なる色や香り、肌に感じる風、それらに名前をつけ親しむことで豊かな感性が育まれていったのでしょうね。
秋の色として代表的なものには、
―柿色
―茜色
―竜胆色
―栗皮色
―群青色
などがあります。
旬の食べ物、染め物の色、植物、空の色などからつけられた色です。
また ‘秋の七草’ として知られる
ハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウ、は、
春のそれとは違い食べることはできませんが、秋に美しい姿を見せてくれる花々です。
秋の七草は万葉集で詠まれた和歌に登場し、後世、その存在が広まっていきました。
これらの花の色や形を意識したファッションも風情のある楽しみ方ですね。
色で楽しむのももちろんですが、秋になると夏とは違う素材が目につくようになります。
スエード、コーデュロイ、ツイード、ファーなどは秋だけでなく、続く冬までも楽しめる生地ですね。
行楽シーズンのお出かけには、秋色のファッションに身を包み気分を盛り上げてくれるアクセサリーで仕上げましょう。
ゴールドと合わせることでそのコーディネートにより深みが増し、シルバーと合わせることで気品が高まるコーディネートを演出してくれることでしょう。
いつも使っているバッグに秋色、秋柄のスカーフやモチーフのバッグアクセサリーを加えるだけでも季節を楽しめますね。
大きめの季節感のあるストール、スカーフは、季節の変わり目のいま、実用性も兼ねるアイテムとして頼りになることでしょう。
1日の中でも変化のある気候ですから対策をして楽しんでくださいね。